看護ユニフォーム革命その白衣に疑問を持て価格×衛生×顧客視点から「リース白衣を卒業」する理由とは
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思い出の原宿ストーリー(3)

メディカルな女たち

キャットストリートの伝説

「ダズル」のある明治通り東側の裏手は、俗に裏原宿と呼ばれている。その名は周辺に古着をはじめとする小さなファッション店が集まった90年代くらいから広まったものだと思うが、この辺に来ると、キャットストリートと名づけられた道を歩きたくなる。

お屋敷が並ぶ台地の裾を、くねくねと湾曲しながら続くこの道は、昔の川の上にフタを被せた遊歩道なのだ。水源はなんと新宿御苑。国立競技場のそばに観音橋という道路表示が出ているけれど、それは川時代の橋の名残りで、ずっと原宿のあたりを流れて、いまも川筋が見える渋谷駅の東横線の際へと続いていた。  裏原宿から歩いていくと、表参道のキディーランドの横に行きあたって、さらに渋谷の方へ進んでいくと、ファッション店の狭間の小高い丘の上に小さな神社が覗き見える。穏田神社といって、穏田(オンデン)の名はこの辺の古い地名。下流の方で渋谷川、古川と名を変える川も原宿界隅では穏田川と呼ばれていた。

ところでキャットストリートの名は、80年代の頃、この辺の店に取材にきたマガジンハウス系の編集者やスタイリストがノラネコが多いのを見て命名した・・という説がある。

さらに南下すると、昔の川は明治通りを突っ切って宮下公園の隅を流れ、東横のれん街の下へ続いていた。そんな事情で東急東横店の東側には地階が作れなかったらしい。ダズルを訪れた皆さん、そんな川景色を想像しながらキャットストリートを歩いてみて欲しい。